アイヒマン・ショー/歴史を写した男たち(2015)
2017年 04月 18日 (火) 21:23 | 編集

The Eichmann Show
監督:ポール・アンドリュー・ウィリアムズ
出演:マーティン・フリーマン、アンソニー・ラパリア、レベッカ・フロント
アンディ・ナイマン、ニコラス・ウッドソン、ベン・オーディス
ナサニエル・グリード、ベン・ロイド=ヒューズ
あらすじ:
1961年、元ナチス親衛隊(SS)将校アドルフ・アイヒマンの裁判が開廷された。
ナチス戦犯を前に生存者たちが語る証言は、ホロコーストの実態を明らかにする又とない機会だった。
“ナチスが、ユダヤ人に何をしたのか”TVプロデューサーのミルトン・フルックマンと
ドキュメンタリー監督のレオ・フルヴィッツはこの真実を全世界に知らせるため
≪世紀の裁判≫を撮影し、その映像を世界へ届けるという一大プロジェクトを計画する。
様々な困難が立ちはだかる中、撮影の準備は進められ、ついに裁判の日を迎える…。
世界初となるTVイベントの実現のために奔走した制作チームの想いとは…。

Filmarksより引用
たかむし的評価
3.8/5.0

帰ってきたヒトラーに続き、ナチス関係の映画です。
ナチス関係とか戦争の話って苦手なんですけどね。
マーティンが出ていたので観ました。きっかけはそれです。それしかないですw

いやあ。重い。
でも、重いよ。
内容が重いんではなく、この事実が重いんですよ。
にしてもアイヒマンのあの態度。本当に人間じゃないです。
レオはアイヒマンが怪物ではなくて一人間であることを映像で証明したかったが
それができなかった。怪物は怪物だった、のかもしれない。
彼が人間の一面を出す賭け?として、彼が行った行動の映像を見せるんですが
これがもう残酷すぎて。
この放送を見えなくなってしまう人の気持ちもわかる気がする。
私だって、こんなのをずっと見せられたら気が狂ってしまう。
これほどの残忍なことが行えるものなのだろうか、と思ってしまう。
映像だけではない、証言者の話も聞いているだけでも辛い。
本当にあったことなの?と。
カメラマンの一人は収容所に入れられた経験があり
撮影中気分を悪くしてしまうシーンがあった。
レオが宿泊している女主人も収容所に入れられた経験があった。
ずっと言えなかったこと、言っても信じてもらえず、
沈黙するしか手段がなかった彼女。
でも、あなた(レオ)のおかげで、話していい、
と証明してもらえたと感謝を告げるシーンもあった。

裁判をずっと中継したのはすごいと思う。
この時、ガガーリンのことやキューバ危機などもあり
視聴者はそちらに向いたが、
実際収容された経験を持つ人、それに関わることを余儀なくされた人の
証言が続くと、たくさんの人が、その真実を受け止めた。
いやあ、本当に辛かった。
でも、知っておかなければならない事実だと思った。
そして、この映画の最後で
人は他人より優れていると思っているとアイヒマンと同じところにいる、と。
自分の外見や考え、宗教などで、他人とのそれが違うということに敵意を持つと
アイヒマンと同じようになる、と。
アイヒマンが一体どういう人なのか、裁判だけではわかりません。
事実を認め、結果、死刑にはなりましたが
最初、彼はずっと無罪を訴えていました。
だから、彼が本当にどんな考えで、どんな人物だったかわかりません。
子煩悩で家族を大切にする人間が豹変してしまうのです。
憎しみや敵意、人間誰しもが持っているであろう「悪意」の部分が
成長してしまうと、アイヒマンのようになるのでしょうか。
分かりません。
でも。
人は誰しもがアイヒマンになる可能性があるのだ、ということを
肝に銘じておくべきである。
そして、ナチスのようなことが二度と起きない平和な世界を願います。

それにしても、レオやミルトンがこの中継をしたことは
本当に素晴らしいことだと称えるべきですね。
さて、マーティン目当てで見たのですが毎度のように
マーティン!可愛い!きゃー!マーティン!などと言ってられるほど
軽い内容ではなかったです(笑)
この中継を反対している人間からの脅迫もあって
やだー!ミルトンやミルトンの家族がどうにかなったらどーしよう!と
ヒヤヒヤしましたけどね。
そういう状況でも中継を続ける指揮をとった彼は命がけの戦いをしていたのかもしれませんね。
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