対岸の彼女/角田光代
2012年 08月 22日 (水) 17:11 | 編集

対岸の彼女対岸の彼女
(2004/11/09)
角田 光代

商品詳細を見る

直木賞を取った時に、興味本位で買ったんです。
この頃、私はとてもお金持ちだったのか(笑)
話題の本は躊躇なくハードカバーで買ってました。
で、買ってすぐに読み始めたのですが、途中で飽きて、読んでませんでした(笑)
でも。
今、35歳になった今、これを読むと、とても面白かったです。
この本を買った時、私は結婚なんてことを一つも考えてませんでした。
それに『婚活』なんてこともあまり言われてなかった頃です。
だから、いまいち、主人公である二人の女性の価値観は分からず
なにが面白いのだろう、と思ってたのですが
同じ年齢になって、よく分かるものがありました。

女って難しい生き物ですよね。
自分が言うのもなんですけど。
私は、あまり駆け引きが上手ではないですが
女の世界は結構『駆け引き』的なことよくあると思うんです。
特に大人になってからは余計に。利益不利益を考えてたりする。
そして。
あれ言ったら、嫌われる、これしたら、避けられる、みたいな
恐怖を抱いている(た)女性二人の気持ち、よく分かります。
私も高校生の頃、いじめ、ではないですが
友達に裏切られたことがあって
(しかも自分が何でそこまで嫌われるのか分からなかった)
本当に怖かったです。
いきなり壊れるんですよ、女の友情って。
イヤ、本当に。
あるとき誰かが言ってたの。
女は一生友達にでいるのはかなり難しい、とのこと。
ずーっと友達でいるためには、結婚のタイミング、出産のタイミング、
すべてが同じでないと、無理なんだそうな。
分かる気がします。
既婚者には既婚者の自由、不安があり
独身には独身の自由、不安がある。
お互いを羨ましがり、妬み合う。
そういうのがあるから、ずっと友達であることは無理なんだって。
実際に。
結婚してしまったから、飲み会に誘えない、って言うのはある。
ましてや、子供がいたら、余計に。
そうやって疎遠になる友達は実際にいるのだ。
高校生の頃は、友達に会いたい時に会えて
くだらない話で盛り上がり、
できないことなんてないくらい未来は明るかった…
なんてことは大人になればなるほど、できず、
そして、未来は途方もなく不安だらけになる。
自分がこの年になってみて、高校生って宝だ、って思う。
私は幸いにも、結婚してもしてなくても、楽しく付き合える高校時代からの
友達は結構いる。それは幸せなんだなあ、って思った。

なんか。
いろんな思いがあふれ出る本でした。

やっぱり。
読む本も、自分の境遇にあったもの、年齢にあったものを読むのが
いちばんだと思う。
だから。
この本を買った時、自分にはその面白さが分からなかったのだ、と
私は思う。

既婚者は、小夜子。
未婚者は、葵。
きっと、共感できると思います。
関連記事
Comment
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL :
comment :
password :
secret : 管理者にだけ表示を許可する
 
copyright (C) Lovely*Lovely all rights reserved.
designed by polepole...

当blogで使用している画像の著作権等は それぞれの所有者に帰属するものであり
その著作権等を意図的に侵害するものではありません。
所有者からの要請があればそれに従います。